百島モノローグ

 絶望から希望へ向かって進むアラフォー女・百島愛の独り言

約20年の時を経て

 今から約20年前、10代の時にとある飲食店でアルバイトをすることになって、お給料の振込口座の指定があった。

 

「富士銀行かゆうちょ銀行、ありますか?」

 

とのことだった。

当時、両方とも口座を持っていなかった私は最初ゆうちょ銀行で作ろうと思ったのだけど、家の近くに郵便局にゆうちょ銀行が作れなかった。

(当時、その理由は不明。しかし後に母が私の口座にお年玉などを管理するために口座を持ってたため、だと思われる。一人ひとつの口座しか持てないようだ。)

 

なので富士銀行に行ったら、すんなり作れた。

 

しかし、そこでのバイトは就職先が決まったこともあり約1年で円満に終了。

 

そこから、ずっと使っていなかった口座になった。とは言っても少し動かした記憶はある。ネットオークションで振り込みをする時に、出品者様がみずほ銀行を指定した時には手数料を減らすために使った。

だから、持っていることを忘れていたわけではない。それから、すぐにみずほ銀行になった富士銀行。それでも口座残高の確認ができたし、それからずっと放置してしまいました。

 

今、色々と部屋の整理をしていて、その富士銀行の通帳とカードが出てきた。暗証番号は、たぶんコレだなっていう記憶があるが果たして使えるのだろうか?と、駅前のみずほ銀行に行くことにした。

 

今は基本WEBで窓口への来店予約を優先にしているのは知っているのだが、予約枠が2週間以上先になってるし、急ぎと言えば急ぎなので、予約なしで行ってみた。

 

銀行に届け出てる印鑑、身分証明書、そして古い通帳とカードを持参していく。

 

最初は、まるでマニュアルでもあるかのように

「窓口対応のWEB予約してきましたか?」

「来店予約されてきた方を優先しているんですよ。」

「お時間ありますか?お時間なければ、WEB予約してからお越しください。」

と、対応されたが、私は口座を閉じたいわけではない、使えるかどうかの確認のみをしたいのだけど、WEBでの来店予約の内容のリストの中にそれが無かったし、そして、WEB予約が2週間以上先だと色々と困るのだと、お伝えすると対応をしてもらえた。

 

まず、応対してくれた行員さん同伴のもとATMに通帳投入。ちょっと汚れもあったせいか読み込めず。それからATMにカード投入。暗証番号は生きていたがカード側に問題があるようだった。

 

どうやら暗証番号さえも忘れていた場合は、もっと複雑なことになったみたいだ。

 

そして口座は休眠状態になっているので、動かせるかどうかの確認をする。口座が凍結されてないかの確認もしますと言われ、店内の窓口の前の待機場所にて待たされる。

 

私の憶測だけど、休眠口座と凍結口座と二つの言い回しで説明され、休眠口座だと本当に眠っているだけなんだと思う。凍結口座は口座所有者が亡くなった場合や犯罪等に使われた場合そうなったりするらしい。確認してもらってる時に身分証明書と届出印を預けることになった。

 

はい、私生きています。そして犯罪歴なんてありません。でも、本人が知らない間に、この口座を犯罪に使われてたりなんてあるらしい。

そんなわけで番号札を持たされて待つことになった。でも、そんなに待たされた感がなく、届出印も一致したことが判明。ここでも違ったら、手続きに時間が掛かるところだったようだ。

そして身分証明書もマイナンバーカードで顔写真付きの公的なものだ。私のマイナンバーカードはぎりぎりアラサーな時に作ったから、微妙に顔が違うって判断されたりしたら困るので、前髪の流し方は同じにして行ったのだった。

 

窓口入り口には「待ち時間約45分」と書かれたものが出ていて、その下で待つワタシ。

 

窓口入り口で対応されている方は数人いて、私の近くで臨機応変に対応をしている。いわゆる水際対策なんだろうか。窓口に用がある方、すべてにお声掛けしていた。WEB予約している方には「お待ちしておりました」。私みたいにWEB予約しないで来た方には待つことを説明し、納得いかない年配の方が怒ってたりしたし、高齢の方にWEB予約は難しい場合もある。コロナワクチンの時もそうだったではないか。

 

しばらくして「百島様、お席をご用意しました」と呼ばれる。それまでは、ずっと「お客様」呼びされてたから、実は寂しい気持ちもあった。

 

席に着くと、2枚の書類を書くことになった。どうやら預金に1万円以上あったら、銀行から休眠口座になってしまうという通知は届くはずだったらしい。つまり、預金に1万円はないことは確定した。うん、それはそうだと思ってた。通知もなく、口座を動かしていないから休眠になってしまったんだな。書類は、口座再開のためのものと、その口座を何の目的に使うかを書くことになった。

 

実は、まだ決まっていないのだが、もしかしたらこれからの給料の振り込みに使うかもしれないって思ってたので、そのように届けておきました。

 

書き終わってから、待っている間にNISAの説明してくる別の行員さんからのお話を聞く。今が色々お得らしいのだが、一度持ち帰って検討させて頂くことにした。

 

そして、また少し待ってから窓口カウンターの方から「百島様」と、声を掛けられ、ついに青い通帳とご対面。残高は・・・500円以下だった。カードも新しくなるようで、それは即時発行ではなく、約2週間くらいしてから届け出ている住所に郵送されてくるらしい。今すぐに引っ越しの手続きなどはないから、まあ、それで大丈夫だろう。

 

無事に終えて、腕時計を見ると、窓口入り口で行員さんに声を掛けてから本当に45分後に完了していた。たまたま?と思うか、それともさすが!と思うかはそれぞれですが、私は「さすが!」と拍手したい。

 

この後に用事が詰まっている方からしたら、45分という時間を作るのは難しいなら必ずWEBで予約してから行くことを強くお勧めする。あと、一般的な給料日と言われる25日とか、年金が支給される偶数付きの15日などは、私の地元のみずほ銀行は店外までATMに並ぶほどだから窓口も混雑していそうだと思う。そういうのを避ければ絶対の保障はないけれどWEB予約しないでも大丈夫かもしれません。

 

とりあえず、届くのを待つことにしよう。