百島モノローグ

 絶望から希望へ向かって進むアラフォー女・百島愛の独り言

断捨離を進めながら「家族の絆」を探し求める #家族 #絆

 断捨離を進めながら過去のことを思い出してしまった。

 

私は、兄と弟の間に挟まれた唯一の女として育ったから、よく言われたことがある。

 

「女の子一人だから可愛がられたのでしょうね。」

「洋服も新しいものばっかりだったんじゃないの?」

 

と。

その全ては誤解である。

 

兄弟間は決して悪くないと思っている。兄とも弟とも、ちゃんと話すことはできる。小さい頃は色々あったけど、大人になったら向こうも大人になったような、そんな感じがある。

 

 小さい頃、兄と弟はボーイスカウトに入団し、土日や長期の休みの時はキャンプやスキーなどと行事として出掛けていた。そのせいもあって父はボーイスカウトの団の裏方としての育成会に入ってサポートに従事していた。

 

 なので、長期休みに家族旅行なんて行くことも殆ど無くて、習い事をさせてもらえていたけど自分の意思で決めた場所でもなくて、寂しいことが多かった。そして、母方の従姉妹は女の子ばかりだったし、父方の従姉妹もいたけれど少し年が離れていたこともあり、ボーイスカウト関係の方のお古などをもらうことが多くて、人が思うほど「女の子だから」と優遇された記憶があまりない。

初めて自転車に乗れたのは小学校に上がって2年が経つ頃だった。自転車に乗れて、やっと兄と同じで新品の自分の自転車を買ってもらえると思ったのに、ボーイスカウトの関係者の方の私と同い年の娘さんが乗らなくなったものを譲ってもらった自転車を乗ることになった。自分の趣味ではないキャラクターシールがたくさん貼られてたのを剥がして、色を塗り替えてくれたけど、あっという間に壊れたのを覚えている。

 

 私自身もボーイスカウトに入団すれば良かったのかもしれないけど、自主性がなかったし、そのお誘いもなかったし、何より当時いた女の子たちから歓迎されていないのも分かったので、入団することは無かった。

 

 たぶん、この頃から自分の意思があっても言えない、言っちゃいけない、そんなことを植え付けられてたようにも思う。

 

 高校生になって初めてアルバイトをして、初めてのお給料で自分の服を買った時に気付いた。今まで女の子だからとピンクや赤など可愛いものばかりあった中で、初めてブルーのシャツを買った。似合う似合わないの前に欲しい色がそれだった。やっと自分の色が分かった気がした。しかし、今はピンクはピンクでも淡いものを選び、服もシンプルなものばかりだ。女性らしいとか、そういうのではなく、自分が着ていて心地よいと感じるものを選んでいる。

 

 自分で働いたお金で自分の欲しいもの、自分のやりたいことを買うことができるようになって、やっと自分の好きな音楽が身近にもなった。CDを買ったり、楽器を買ったり、ライブに行ったり、自主性を見つけられた。

だから働くことでお金を手にできること、その生きがいも知っている。今は、その生きがいが無いから余計に心のバランスが保てていないのだと思う。

 

 私が20歳になった時に、好きなアーティストモデルのベースを買うことを決めていた。廉価版でもいい、とにかく手に入れたいと思った。そのために必要な額を調べて、その金額を誕生日までの月数で割って、一ヶ月いくらお金を貯めればいいかを想定して、そして誕生日の時に無事にそのベースを手にした。

 それまでは初心者向けの必要なもの一式などがセットになったものの中のベースを使って弾いてたけれど、やっと欲しいと思ったものが自分のものになった時の喜びは何物にも代え難い宝物となった。今も自室で同居している長年の相棒です。

 

 だから貯金をする楽しみも分かっている。お金はあるだけ全部使ってしまうなんてことはできない。

だから未婚の専業主婦をしていた時も、コツコツお金を貯めていた。ブランド品などには興味はないし、月単位、年単位で目標を作って、そこに向けてお金を貯めて、自分だけの一眼レフカメラコンデジなども揃えていくことができた。

 

 だけど、その貯金が底をついてしまった。そして家の中でも貯蓄がされていないことにも焦りを感じて、どうしようか?と、家族に訴え続けているのです。

 

「老後2000万円問題」は他人事ではないのだ。私だって今から準備しなくてはいけない。自分が何歳まで生きられるかは分からない。もしかしたら明日・・・なんてこともありえなくはないし、もしかしたら世界最高齢を更新させてしまうかもしれない。

 

分からないから考えなくていいやって思っているのは父や兄である。たぶん弟は大丈夫だとは思いたい。だから弟に改めて連絡をしてみることにした。

 

家を出る→しばらく弟の家に身を寄せてみる

 

あくまでも生活保護を受けてみるべきかは最終手段だと思っていて、できるなら働きながらなんとかしたい。変わりたいのです。

弟よ、頼むっ!