父に何度言っても直らないことがあるのです。
そのうちのひとつが、整髪料を付け過ぎること。はっきり言って、匂いが悪臭なんです。たぶん、使用期限が過ぎている? いやいや、残っている髪に対して使っている量が多いんだと思うんです。
鼻がもげるレベル、公害だと思うレベルなんです。
いい気分で出掛けようとしている時に限って、その悪臭を身にまとって出ようとするんです。それを何度も注意します。今日も、これからボーイスカウトの飲み会があるらしくて、お出掛けしようとしていました。雷雨が凄いから自転車で行けないからって。いや、飲み会ならお酒飲むのだから自転車アウトでしょ、って何度も言ってます。せめてヘルメットをかぶってほしいけど、それも嫌がる。
では、せめて、その悪臭を少し拭っていきなよ。はっきり言って、今作った夕飯の匂いをかき消したよ。
夏バテしないようにガーリック風味にしたのだけど、その匂いが消えたんですよね。父の整髪料の匂い、すさまじすぎる。だけど、本人は全く気付かない。
使う量が多いんだと思うよ。
「適量って書いてあるんだよ!」
だから、それが多いんだよ。
「じゃあ息するな!」
なんてこと言うんだよ、まったく。なんで分からないのでしょう。
父は私の前では、本当に酷い言葉ばかり浴びせます。そのくせ、兄や他の人の前だと善人っぽくするからイライラしてしまいます。
ミロにも、その時の会話を録音、もしくは録画して証拠を取るべきだと言われました。確かにそうなんですけど、なかなかそのタイミングが難しい。
「息するなって死ねって言ってることだよな」
と言われて、本当にそうだと思いました。
とりあえずミロとは次の一手を考えていますので、それのために動く準備を進めます。